サンプリング音楽って何?

簡単に説明すると、既存の曲の一部や音をサンプラーに録り込んで作られた、新たな楽曲のこと。

まず、ご存知の方もいるとは思いますが、ヒップホップやダンスミュージックの多くは、打ち込みと呼ばれる方法で制作されています。 打ち込み(うちこみ)とは、主にドラムマシンやミュージックシーケンサーなどの音楽作成機材に、前もって演奏情報を入力しておいて、それを再生することで演奏を実現させる技法、またはその結果としての音楽のことです。(Wikipedia 参照)
自らが楽器演奏できなくても、打ち込みを使えば、楽曲に必要なすべての楽器を取り入れ音楽を作ることが出来ます。

上記の方法を使用し、すでに発売されているレコード等の、曲の一部を録り込んで音楽を作るといった、コロンブスの卵的な発想により作られた音楽がヒップホップ(サンプリング・ミュージック)です。
それまでに、そういった発想で音楽を作っていた、前衛的なアーティストもいたことにはいたのですが、こうした露骨な表現の仕方は、 80 年代以降の音楽シーンにおける最大の発明であり、当時としてはかなり画期的な内容だったのです。

その後、トラックメイカー達はこぞって、誰も知らないブレイクビーツを探し、古く忘れ去られた音楽を、ネタと言う形で再び時代の表舞台に復活させました。そこには、偉大なヒップホッパーも言った、「良いビートがあればそのジャンルは問わない」といったボーダーレスな発想があり、その雑食性が今日までの繁栄を支えたのだと思います。
そして現在のヒップホップ事情は、億万長者やファッションリーダーを輩出する程の世界規模の人気を獲得しており、アメリカのみならず世界中の若者を魅了しております。

サンプリング音楽(ヒップホップ)の作り方 (ざっくりと)

■下準備をする

ネタとなるレコードを探します。
あまりにも有名な大ヒット曲はもちろん、誰も聞かないような音楽でもかまいません。もちろんドラムと、上ネタは別のレコードから探すのもありですし、そのまんまある部分をまんま繰り返しでもオッケー。ルールなどありません。 じっくり聴き、サンプリングが出来る箇所を探します。
使い古されたレコードでも、まだまだサンプリングできる箇所はあるかもしれません。自分の感性を頼りに突き抜けてください。

■トラックメイキング

良い部分を発見したら、早速その箇所をサンプラー等の音楽機材に録ります。別にサンプラーや PC にこだわる必要はありません。ラジカセで、録音と一時停止を繰り返して作っても問題ありません。要はかっこよければそれで OK です。
用意した機材に録り込んだら、繰り返したり、切ったり、貼ったりして、トラックを作っていきます。仕上げとして、各パーツにエフェクターをかける等も自由に行ってください。

■トラック完成後は...

その後、完成したトラックにラップを乗せるもよし、スクラッチを乗せるもよし。とにかく自由に完成させてください。
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